芝居を終えて1~力を抜くということ~

11/14・15の芝居を終えて1

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昔、尊敬する鍼灸師さんから教えて貰ったこと

『治療の極意は、1000の力を100に近づけていく。
それができたら100の力を10に近づけていく。
それができたら10の力を1に近づけていく。
それができたら1の力を0.1に近づけていく。
それができたら0.1の力を0.01に近づけていく
それができたら・・・を一生続ける事です。』

これは生き方の極意でもあるなあ。

ダンスは、ブランクも長かったし、年齢差30もある若い皆と同じ稽古だけでは間に合わないので、私だけ動画観ながら自分の師匠に個人レッスンして貰ってたんですが、その稽古の中で、ダンスの師匠から言われた事。

「人の治療してる時は力抜けてるのに、ダンスではなんで抜かれへんの?」

「力は入れるんじゃなくて出すんやで。」

演出の森岡さんにも同じ事言われました。

「人の治療してる時は力抜けてるのに芝居ではなんで抜けないんだ?」

しかし今回、芝居で関わった人たちに治療しながら感じたことは

「治療でもまだまだ抜ける筈。もっと抜いたら、さらに本来の力が出せる。」

治療は昔よりは抜けていると思う。でもまだまだ抜いていきたい。ダンスと芝居は、稽古の最初よりは、本番では抜くことができた。でもまだまだ抜いていきたい。

今回の芝居は、治療と生き方についての学びでもありました。

ありがとうございました。

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