脳のスイッチと自分図書館の話

脳の再生スイッチ

先日のセッションにて。セッションの目的は他にもあったのですが、その中でシェアしたいと思う事のみ抜粋して書きます。(掲載許可は頂きました、ありがとうございます)

(大阪市 40代 会社員 女性 A様より)

おかしな人(約一名)に意地悪な事を言われる。その時、まわりは全員、味方してくれた。

・・・という事が、なぜか、どこに行っても何度もあった。

その体験のせいで人への不信感がずっとある、これを払拭したい。

人はみな、記憶の再生の仕方が偏っています。

ほとんど再生されない記憶もあれば、何度も何度も再生される記憶もあります。しかも出来事に対して部分的に再生されたり、自分に都合よく書き変えられたり、思い込みによって歪んだりしていきます。

そうして記憶と事実はズレていく。人間とはそういうものだと思います。

で。今と未来を生きるために、過去の記憶を参照する事があるわけですが、

どうせなら役に立つ記憶を参照するようにしませんか?

というわけで。今回の『脳の反応』の書き変えは。


「全員、味方してくれていたのですよね?これってすごい事じゃないですか?同じ出来事に対する思い出を、そっちにしませんか?」

クライアントさま
「あれっ?ほんとですね、凄い事ですよね、その筈なのに、なぜ一人の印象ばかり強く持っていたのでしょうね」


「それだけしんどかったのでしょうね、でも今後そのままだと嫌なのでしょう?・・・『脳の反応』を書き変えてみます?」

というわけで音叉と水晶ヒーリングで『脳の反応』の書き変えを行いました。そしてめでたく過去の出来事に対する印象と思い込みを変える事ができました。

『脳の反応』(この場合はその中でも『再生スイッチ』と呼ぶことにしましょう)の書き変えは、音叉を使ったり、言葉を使ったり、呼吸を使ったり、いろんな方法があり、どの方法を使うかは、施術者にもよるし、私もその時々で色々な方法を使います。(先月はこれにハロウィングッズを使ってました、笑)

方法の前に、何を手放して、何を入れましょうか? ここの相談が、けっこう重要だと私は思っています。脳の回路を、どう繋ぎ変えるのか、ということです。

『手放したい過去を手放して、欲しい未来を入れる』みたいな事も多いのですが、今回は『過去自体の書き変え』でした。過去は・・・出来事自体は変わらなくても、その事に対する捉え方や印象は変える事はできるのです。

自分図書館

記憶は自分図書館のようなもの。自分の体験したことがすべて本になって置いてあるとしましょう。そりゃあ、たくさんの本がある。

それらの本が、適切な場所に適切にしまってあって、必要な時に必要な所だけを参照出来たらよいのだけれども、そうじゃない時もある。

例えば

●なぜか同じ本ばかり参照してしまう、今の出来事にそぐわないのに(その本が近くにありすぎ)

●フラッシュバック(自分のデスクに同じ本がずっと置きっぱなしで、しかも扇風機にあたっている本のようにピラピラとめくれて視界に入ってくる。しかも、ほとんどのページは古くなってくっついて見えないのに、めくれて視界に入るページはいつも決まった数ページ、みたいな)

そんな時は、本の置き場所を変えるといいです。

で、本の置き場所を変えるのが、『脳の再生スイッチ』を変える施術です。

意外と簡単に、大きな結果が出ます。希望される方は施術させて頂きますし、セミナーでも他者に対する施術のやり方をお伝えしています。自分で自分には・・・できなくはないけど他者にするよりは難しいかな。

補足です。

本の置き場所を変えても、図書館からは消えないように・・・・

記憶の置き場所を変えても記憶自体はなくなりません。貴重な体験として魂に刻まれます。消えないし消す必要もありません。でも常に思い出す必要は無いのです。

たくさんの本を常に読み直す必要もないし、同じ本ばかり読み直す必要もないのと同じで。

いま役に立つ過去の情報は、毎回同じ情報とは限りませんし、いまは過去の情報を必要としないという時もあるでしょう。

他人の体験を参照したっていい、他の図書館から本を借りて来るみたいに。これだって、どうせなら、自分の今と未来に役に立つ本を借りて来たいものですね。古い他人の本を、長い事、借りっぱなしになってる場合は、返してしまうのもいいかもしれません。