コロナに関わる状況についてのモヤモヤを扱うセッション

30代 女性 Aさんのセッション例。ご本人に文章を送り読んでもらって許可を頂いた上でアップさせて頂いております(一箇所、添削してもらいました)Aさん、ありがとうございます。

主訴

コロナに関わる状況や周囲に対するモヤモヤをスッキリしたい。自分の中心をしっかり感じたい。状況に振り回されない自分軸がほしい。

主訴を聞いたときの私の思い

正直「とうとう来てしまった」と思いました。

実は、世の中がこんなふうになってからの当院には、「コロナ」の「コ」の字も言わない人ばかりが来られていたのです。そこに意識が向かないくらい、現実に、体や心や現状が切羽詰まった(時に深刻だったり、人生の重要な選択を迫られていたりの)方が来られていたからかもしれません。

決してコロナ問題を軽んじているわけではありませんが、世の中にはそれ以外の大きな問題に今のタイミングで直面している方もいらっしゃるということです。

で、コロナに関わる状況自体を扱うことは、私は正直、自信がなかったのです。たくさんの情報が錯綜しているなかで私自身が、何を受け取り、どういう方針で行けばいいのか、まだスッキリハッキリしていないからです。

だから、今回のクライアント様の主訴を聞いて「とうとう来てしまった」と思ったのでした。「扱えないクライアント様は来ない、互いに必要なタイミングで必要だから出会う」という事を私は信じてはいるものの、、、、、少々、プレッシャーを感じながらの開始となった次第でした。

セッションの結果

最初に私の感じたプレッシャーは、間違っていたし傲慢であったことに気が付きました。私の方針は関係なかったからです。

ご本人のモヤモヤの正体をあきらかにするお手伝いをするだけなのですから。(モヤモヤと言ってますがボヤボヤかもグジョグジョかもわかりません。この記事では仮にそう呼んどきます)

コロナの状況に関するモヤモヤと一口に言っても、ご本人にとってのモヤモヤは、ご本人にとってのものでしかなく、表面上同じ主訴を言ってこられる方が10人いたら、10人のモヤモヤの正体は違うということ。

そういう意味では、今まで、病気や人間関係その他、いろいろなご相談をうけてきたことと、変わらないじゃないかと。

お話の内容である、状況・そういう事態に対する私の方針や考えは、関係ないし、むしろ出してはいけなかった筈で、あくまで「ご本人にとって」というセッションをしなければならなかった筈でした。

今回のセッションでは、フォーカシングの手法とコーチングの手法とサイキックメッセージの混ぜ混ぜセッションでした。

  • モヤモヤの奥にあるものは何なのか?
  • (ご本人に)今、実は何が起きているのか?
  • 今起きていることがご本人の生きる目的にどうつながっているのか?
  • そのモヤモヤは何のために存在しているのか?
  • この状況の中、ご本人の魂はどこに向かいたいと思っているのか?ご本人は何をする人なのか?

などを探りたいわけなのですが、むしろこの状況だからこそ、浮かび上がってくることがありました。

まず嫌なことや言いたいことを思いっきり吐き出してもらって・・・・(クライアントが何を言ったとしてもセラピストは批判を思う場面ではありません。あくまでその人にとっての必要な作業であり、過程だから)

この時点で、モヤモヤの奥にある本当の思いや、実は何が嫌だったのかが整理できて来ます、それを促すような質問もします。

次に。嫌な事というのは、その反対のことが大切、という、大きなリソースが隠れていることがあり、ご本人にとっての生きる目的や使命などにつながっている場合もあります。そこを引き出す質問をしていきます。

今日のクライアント様の場合は、

「心配や不安で振り回される人がいる状況が嫌」だったのですが、

私「ということは、その反対の事が大切だということですが、あなたにとって、何が大切でしょう?」(あくまで”ご本人にとっての”反対を尋ねます)

Aさん「”豊かなことに目を向ける”それをしたいし伝えていきたいのです」

私「いまこの状況だからこそ感じられた豊かさはありませんか?当たり前だと思っていた事が今、この状況だからこそ実は豊かであったことに気づけたというような」

Aさん「あります!そうか、私自身がまず、そういうことに目を向けていけばいいですね。それが自分軸ですね」

私「”心配や不安で振り回される人がいる状況が嫌”という感情に飲み込まれてしまうときは、他者のせいにしていることもであり、結果ご本人がその人たちに振り回されているということになって、他人軸なのだけど、、、、そんなときは、まずそのことに気づいていましょうか?そして、そんな自分を観察している、もう一人の自分を置いてみるのはいかがでしょうか?」

最後に

以上はあくまでセッションの抜粋であり、一部であり、全貌はとても書ききれませんので、この記事でうまく伝えられた気は全くしませんが、ご本人はとてもスッキリして帰られました。

私は、私自身の大きな気付きにつながったので、Aさんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

当院では、コロナの状況に関することでも、そうでないことでも、セッションを受け付けています。自粛要請の中、遠隔ヒーリングや電話カウンセリングも承ることができますので、よろしければお待ち致しております。