病気にはいろいろな治り方がある

病気にはいろいろな治り方がある

先日、来られたお客様のお話になるほど~と思う所があり、私も勉強になりましたので、シェアするべく記事にします(ご本人に掲載許可は頂きました。)

アトピーの方とのお話だったのですが、他の病気または、今の自分にとって都合の悪い人間関係・仕事・その他と置き換えても同じ意味合いを持つと思いますので、宜しければ、そのつもりでお読み下さい。

いろいろお話している最中、お客様が…

「そういえば…玄米食にしたり、ストレッチをしたり、肉食をやめたり、悪いと聞いた事をやめ、良いと聞いた事をしたり、アトピーが良くなるように、いろいろ頑張りました。でも、とても大変で。なんだかもう疲れてしまって、もう面倒だ、全部や~めた!アトピー治すのもういいや!と思って、そのいろいろな事を全部やめてみたら、その時の方がアトピーがマシなんです。」

なるほど!

何故なのでしょうか?

ご本人に合わない事をやっていた=かえって悪くするような間違った事をやっていたという点も、もちろんあります。

でも、おそらくもう一つ重要な問題点は、いろいろな方法を頑張っている時に、

アトピー(に限らず、他の病気や、人間関係や仕事のストレス等に置き換えても同じです)を敵対視して、

なんとかやっつけよう!そうすれば私は今より幸せになれる。

と、思っていた事だと思うのです。

それを知らせる証拠を下さったようで大変、参考になりました。

私の知り合いで、睾丸の癌で「あと半年の命」と宣告された方が、ある日、癌と戦う心をやめ、同じ病室の人が良くなるようにと祈り出した。

するとどんどん体調がよくなり、その後、何年も元気でいるという人がいます。
その方は今も癌細胞はあるまんまだそうですが、「居ても良いよ」という心境でいると、悪さをしないそうです。

悪さをしなければ、居ても問題ないわけですね。少なくとも現実に医者の診断通りにはなっていません。

また、以前の記事にも書いた<参照:癌が消えた経緯1、  2、  3 

子宮体癌で手術と言われた人が、当院に来てから、心に大きな変化があり、次に検査をしたら癌では無いので手術はしなくて良いという事になった人は、

「癌が消えても消えなくてもどちらでもよい。それより癌になって良かった。おかげで大事なことに気づけた。」

という心境になった事で、癌に変化がおこったようです。それらの例からすると、

病気(自分にとって都合の悪い事)を敵対視して、コイツをどうにかしよう、という事に「執着」する事をやめて、

その事実を受け入れる事で、逆に変化が起こったようです。

ただ・・・・

すべての人に当てはまる事ではありません。
医者が匙を投げるような症状や病気に対して…

  • その病気と戦う事で勝った人。
  • この方法で治すと【決めて】あるいは【信じて】治った人も、

世の中には存在するようです。

それもまた良し、です。私の知り合いの例では、肝臓の病気を酒で治す、と決めて、さらに浴びるほど酒を飲んで本当に治ってしまった人がいます。

私は自分が同じ立場になった時に同じやり方をしたいとは思わないし、お客さんに勧めようとは思いません。

酒をやめて体をいたわる方が人間として大切な気がするし、その方のように「お酒で治るのだ」と本気で【信じる】【決める】というのは、私も含めほとんどの人には難しいと思うからです。

ただ、この事はとても大切な事実を含んでいますので、例としてお話させて貰っています。

この例をとって、だからほらね、心の力が大切なんだ~、なんでも心なんだ~、といって、食べたい放題、飲みたい放題、不規則不摂生をし放題をしながら、問題は食生活や生活習慣と関係ない、という気は毛頭ありません。どれも重要です。

ただ心の問題がいかに大きいか、という事実を含んでいる、という話です。それと、私は同じ治し方をしようとは思わないけれども、その人にとっては、何らかの理由でその治し方を経験をする必要があったのだ、だからその人にとってはそれでOKだったのだ、と思います。で。いろんな治り方がある、という話でした。

病気は、何らかのメッセージであったり必ず意味がありますが、その人によってテーマがどうも違うようですね。人間はそんなに単純じゃない。

だから、それぞれで良し。ということは自分にとってのテーマは自分で探さないといけない。

でもね。知ってるんですよ、本当は。自分は。

yukari20

治ったら自由に食べようはどうなのか?

続けてそのお客様との会話。

お客様
「アトピーさえ治れば、食事に気をつけたり、いろいろしんどい事をせずに、楽に生きられるのに。」


「いえいえ。それは違います。治そうとする期間は、確かにいろんな事をある程度、徹底して試したり、徹底して実行したりしなくちゃいけないかもしれないし、治ってしまえば、ある程度は、そのいろんな事は多少は緩めて良い面はあるけれども。

治ったからと言って、完全に元の食生活や生き方などに戻して良いわけがありません。すると又同じ事が起こるでしょう。

アトピーその他の病気や今の自分にとって都合の悪い事というのは、ご本人の食生活や生き方などに対して、何らかの気づきや変化や成長をもたらすプレゼント、メッセージ、お知らせ、だからです。意味や理由があるのです。それらを本人がしっかり受け取め、用時が済んだら去るのです。

その用事、というのが人によって様々なのが、人間は単純では無い、という部分なのですけれども。

去ったからと言って、そのメッセージを放り投げてしまったんでは、元の木阿弥です。

というか、それって病気が去ったらメッセージを手放そう、と最初から思っているって事と同じです。

つまりメッセージを受け取る気が無いのと同じ。ゆえに、受け取れない。ゆえに去りにくいですね。

それともう一つ。逆だと思います。

アトピーや病気のあるまんま、心が楽に生きられるようになったら、アトピーは去る事があります。

あるいは、生まれる前に一定期間それを体験すると決めていた場合、時間がかかる事はありますが、その期間が短縮されたり、アトピーがあってもそれまでよりは楽な人生になります。

どんな事があろうと平安な気持ちでいられる人になる事は難しいが、そこに徐々に近づいて行く事…たぶんそれが、生きている目的だからです。

病気さえ治れば楽に生きられる、と病気を嫌っていたり、今、心が楽でないのを病気のせいにして、自分をかわいそう、と思っているうちは、逆に、治りにくいみたいです。」

お客様
「でも健康だったら、しんどい思いして食事に気を使わなくても、体が自然に良いものを欲して、体に悪いものを欲してしまったりしないでしょ?」


「あのう・・・・・。それならば、世の中に成人病や生活習慣病は、もっと少ない筈です。皆さん、健康というか症状が無い時に、体の許容範囲を超えて合わない飲食をしたり、体や心を酷使したりしているからこそ、後から『あれれ?』となるのでは?」

お客さん
「あ!なるほど。そうですよね。」